国民ひとりにつき火賀ひとり給付してほしい話
こんにちは。または初めまして。
最近の悩みはWESTさんを知れば知るほどみんなが好きすぎて自分が誰担なのかわからなくなってきて結果今自分誰担なんだ…?と箱推しが悪化していることです。
そんな私がいよいよ意を決して「宇宙を駆けるよだか」を見た話をします。
今回は、ラスト真相に触れるネタバレはしないでいくつもりですが、配慮が足りない可能性もあるので、未視聴の方(及び原作未読の方)で些細なネタバレも踏みたくないという方は回避をお願い致します。
未視聴の方向けとしては、
ストーリー展開が早いので中ダレせずに一気に楽しめる。
ドキドキハラハラ出来るので、純粋に面白い。(とはいっても過度なドキハラではないので、そういうのが苦手な方でもいける程度だと思います)
出来ればネタバレはなるべく見ないで視聴してほしい…
映像が凄く綺麗で、世界観作りが凝ってる。
OP映像も考察欲をかき立てられて凄くいい。
そしてこれは個人的にだけれど、音楽がKen Araiさんなのもデカい。すきなので。
音楽がとてもいい。音楽にまで泣かされる。サントラすぐ買った。
ただ「何も考えずに見れる系」ではないし、美醜問題に触れている時点で人によってはすごく苦しくなるシーンや、嫌悪するシーンもあると思うので、絶対に見た方が良いとは言えないです。(グロいとかではないよ…!)
でも少しでも興味があるのであれば、見てみて欲しいです。
ああ、なにより、かみしげの演技がド頭てっぺんからつま先まで浴びられて痺れます。
このようなところでしょうか。
では以下、いつも通り主観たっぷりに叫びます。
視聴済だよ!大丈夫!な方だけよろしくお願い致します。
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『宇宙を駆けるよだか』 漫画原作/Netflixオリジナルドラマ作品
原作漫画は全3巻
ドラマは各話30~45分程 全6話
今回はドラマ版感想です。でも原作も絵が綺麗でとっても可愛いので是非見てみてほしいです。
家族にも友人にも容姿にも恵まれた小日向あゆみは、長年の想い人の幼馴染みしろちゃんと恋人にもなれて、順風満帆な生活を送っていた。
そんなしろちゃんとの初デートの日、クラスメイトの海根然子から「自殺予告」の電話を受ける。助けに行こうとするも、彼女は「そこから私を見てて」と言い、あゆみの目の前でビルから飛び降り自殺した。あゆみもそこで意識を失い、目を覚ますと自分が海根然子になっていた。
あゆみは、海根然子と入れ替わってしまっていた。
***
すっっごい面白かった。
全6話だからストーリーもダレないし、とんとん展開していくから常にドキドキして見ることになった。
そしてこれは人によってしまうと思うけれど、メイン4人全員「嫌いになれない」
特に然子ちゃんとあゆみちゃん。
海根然子は外見に強烈なコンプレックスを持っていて、中学ではいじめられていて教室でもいつもひとりぼっち。家でも母に疎ましく扱われていて、とにかくコンプレックスと歪みの塊。胸が痛くなるような設定なのに、歪みきった性格のおかげで同情が薄れていく…
対象にあゆみちゃんは、生まれつき容姿も綺麗だし、両親に愛情を持って育てられて、優しくて頼りになる大好きな幼馴染みも傍にいて、もう完全に世の中のカースト上位。然子でなくても嫉妬してしまうような環境にいる子だなと思う。
でもこのヒロイン二人を私はどーーーーーーっしても嫌いになれない。
然子はそんな環境で育ったらもうそうなるよねえええええ抱きしめてやりてえええええええええ
あゆみちゃんもいい子過ぎて…もうこんな子絶滅危惧種の天使ですよ。え?ああ、なんだ天使か…あゆみちゃんかと思った。
この二人の、真逆ともいえる境遇で、それぞれから出てくる言葉がどれもこれもぶち刺さる。
然子の吐き出すような叫びや訴えも、あゆみちゃんのこぼれ落ちて紡がれていく言葉も、全てに心臓が締め付けられていく。喉の奥がぎゅっとなって、鼻の奥が痛くなってくる。そして目からは汗が…
あゆみちゃんが、然子の身体で然子がどんな世界に生きてきたのかを知ってしまったからこそ出てくる言葉も、それでも元は恵まれている人間の言葉なんて全て自分を責めているように感じて、解られたいのに分かられたくない然子の想いも、ぐさぐさと刺さってくる。
6話ではもう「勘弁してくれ…」「もういいだろう…」「誰か…」と当てもなく救いを求めてしまった。
どちらの境遇も少しばかり体験してきたので、どうしても、私はふたりを嫌いになれないし、二人の訴えや言葉どちらも私の中では「正」だった。どちらも大嫌いで、大好きだった。
そしてそんな二人を演じる清原果耶ちゃんと富田望生ちゃんの演技がド上手い!!!入れ替わっている時は本当にそれぞれがそれぞれになっている!歩き方とか、表情とか…!
違う人物が同じキャラクターを演じているのに違和感を持たず見られる!
演技派といわれている二人だけある…
鬼気迫る表情や、中身が違うだけで外見まで変わる様が、もう本当に凄い!凄いしか言えないや!神様語彙力くれ。
でさ…、あの本当にもう、あの…
まじでよおおおおおお火賀俊平お前よおおおおおお!!!!
(たった一日で火賀俊平に人生を狂わされたオタクの顔)
火賀くんは、しろちゃんの親友で、あゆみちゃんしろちゃん火賀くんの3人は仲良し。
そしてイケメンでちょっとお調子者な学校の人気者。
もうさーこいつのさー健気で献身的で、感情的なくせに色々押さえ込んでいる姿がもう………
勘弁してくれ。
私の感情が目に見えるものだったらめった刺しな上にタコ殴りにあってぐしゃぐしゃのぐちゃぐちゃでグロ映像になっていたよ。どうしてくれんだよ。
何で原作は標準語なのにドラマ関西弁になった?とか思ったけどもういいよ。そんなことはもはや些末なことだよ。関西弁であることによって「ドラマの火賀俊平」が確立していてとてもいい。(原作の火賀くんも大っ変好きなことは前提として)
私は6話のあの火賀くんのあのシーンをきっと何億回見ても泣くんだろうというくらい何回見ても泣いている。そろそろ頭痛い。でもまた見る。頭痛い。
そしてあのシーンのBGMのタイトルが「SWEET PAIN」…もう…勘弁してくれ本当助けてくれ誰か…
もはやあれは火賀くんのための曲だったのではとさえ思い始めた。本当人生狂わされてる。最高だよお前…
そしてやっぱりこの火賀くんを演じてるのが重岡くんなのも狂人製造機な原因のひとつだと思う。青春の擬人化に青春ど真ん中ボーイの役やらせたらそりゃ捏造された青春が走馬灯してしまいますよね?私は火賀くん(重岡さん)と放課後パフェ食べたし、からかわれて「もー!」とか言いながら追いかけっこしたし、文化祭一緒に回ったけどみなさんどうでした?(濁った眼)
話が逸れた。
やっぱり重岡くんの演技は凄い。
色々話すとラストネタバレにも繋がりそうだから、そこはツイッターランドの方でこっそり熱烈に語るので、ここでは本当に凄いとだけ言っておきます。
ああ、ああもうそしてしろちゃん。
何言っても何もかもネタバレに繋がる存在だからもう何も言わないけど無理なんだ…
あああああしろちゃんんんんんんんおまっ…おまえ…お前も本当にもううううううぅぅぅぅうう!!!!!
(ネタバレ考慮してなくても何も言葉に出来てなかったなこれ…)
そして神ちゃんの演技はエグい。もう、なに、それ。これもツイッターランド行きだよ馬鹿野郎…
とりあえず火賀くんとしろちゃんを重岡くんと神ちゃんにキャスティングしたスタッフは大天才なので口座を教えて欲しい。
本当に、たぶん二人じゃなきゃ出来なかっただろうものがたくさん…
かみしげって、すごい…すごい…
本当にたくさん苦しいのに、すごく幸せな気持ちもくれるドラマだった。
これも墓場まで持って行きたいので頼む円盤化してくれ…頼む…私が死ぬまでにしてくれれば間に合うから…頼む…
そんなこんなで迷走しているクズオタクが、箱推し悪化してるときに浴びるものではありませんでした。
さらに路頭に迷いました。
でも見たことを後悔していません。
むしろ本垢でも積極的に呟きサブリミナルよだかをし、マブダチにもLINEでダイマしました。積極的に行きたい。
初見後から一体何回再生して何回泣いてると思ってるんだ…
もう勘弁してくれ本当助けてくれ誰か…
おしまい。
あゆみちゃんの隣に、火賀くんがいてくれてよかった。