ANSが刺さりすぎて抜けない話。
ANSが好きすぎた。
こんにちは。はじめまして。耐です。
証拠、20万枚超えおめでとうございます。
本当に素敵な歌と、歌を伝えるためにマイク一本で勝負するWESTさんの姿が、たくさんの方の元に届いたこと、またこれからもっともっと届いていくことをファンのひとりとしてとても嬉しく思います。
テレビ出演も多くて、仕事で心が死にかけても蘇生する日々を送らせていただいております。
さて。
正直「証拠」全体を通して感想ブログでも書こうかなって思ってたんです。
でもそれ書いてたら学会に発表できそうな文字数突破しそうだったので、今回は特に特に特に好きな「ANS」にだけしぼって書くことにしました。
「間違っちゃいない。」とか「はんぶんこ」とか、もうぶっちゃけ全て…全てですよ!!
本当に!!証拠以外にもWESTさんの今後に繋がるというか、ファンとWESTさんにとって間違いなく大切になっていく曲ばかりすぎて、シングルでやる内容じゃねえ…(ありがとう)
以下はいつも通り「主観」「妄言」「配慮無し」で、好き勝手にANSを聴いて感じたことを書き連ねていきます。
ご自分の中の「ANS」を大事にされている方は避けてください。(まじで頼むから)
なんでも大丈夫。とりあえずANSを語るってんなら目を通しておきたい。っていう心の広い方は、どうぞよろしくお願い致します。
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「証拠」初回限定B盤収録曲 「ANS」
作詞:神ちゃんとりゅーせー
作曲:神ちゃん
ドラマ「正しいロックバンドの作り方」からインスパイアされ作られた楽曲ですが…
アニメ・ジャニーズWEST二期のOPだあああああ!!!!(妄言)
え!?皆さんどのシーンがよかったですか!?(妄言)
私は神ちゃんの「パフェにダイブしたい」ってお願いをみんなでてんやわんやしながら叶えてあげる回が好きです!(妄言)
さて、冗談はこれくらいにして…
ちなみに一期OPはアンジョーヤリーナです
この曲の初試聴はラジオでした。
さわやかなバンド音から、濵田さんの「Wow oh…」から始まるイントロでもうすでにほぼ召されてました。
こんなんさあ…もう、フル聴く前から分かるよ…名曲じゃん。最高しか約束されてないじゃん…新規のオタクでもさすがにわかるよ なあ
そして迎える歌い出しの流星さんの「夢に見た主人公は思い返せば遙か彼方」
Oh…勘弁してくれ…。
歌詞一行目にして心臓を一刺し。致命傷を負った。
主人公になりたかった、このANSの主人公。でも思い描いていたような主人公にはなれなかった。
もうこの時点で、聴いてる人間が100人いたら120人の心に刺さってる。オーバーキルです。
小説は最初の書き出しが重要だっていいますが、この歌が小説だったらベストセラー間違いなしで映画化までいってた。
このスタートからも、そうなんだけどWESTさんのいわゆる「応援歌」みたいな、夢を追うことや生きることを応援するようかのような歌って、ほとんどが第三者の視点で語られていて「肯定」をしてくれたり、引っ張り上げたりしてくれるものなんですよね。
それに対してこのANSは、歌詞全体はやっぱり「夢を追うこと」「人生」「生き方」なんかについて書かれているようで、その語りは一人称。
出てくる「オマエ」は「悲しみ」のことを指していて、所謂アイドルソングにでてくる「君」という存在ではない。
自分のことを歌っている歌詞なんですよね。
そしていつも優しい語り口で応援してくれる彼らの喉から、この歌は「キエチマエ」という少し乱暴な言葉で歌われる。
それがあまりにも良すぎる…!!!!!!!!
何よりこの歌の歌詞って、「今」「現状」を歌ってるんですよね。
お前がもしも夢ならば早く覚めてくれ
って、もう覚めた状態の「過去」の事象を歌っているのであればされない表現なわけです。
いつも第三者視点から「未来」を想定して応援したり、大丈夫だって言ってくれたり、今の自分を肯定してくれる人達が、「今」、悲しみに苦しめられている、悲しみのまっただ中にいながらその瞬間を吐き出すように歌っている。
オゥエエエエエエエエ
失礼。最高すぎて吐き出してしまいました。
個人的に心にぶち刺さるのが「吹っ切れてないのに また今日が始まるのか」ここです。
この歌の時点で、もう叫ぶように祈るように「キエチマエ!」「キエチマエ!」と言っているように、悲しみが全然払拭できていない。ダメな自分のままなのに、また次の日が、新しい一日が始まってしまう。
自分は何も進めていないのに、朝日は昇って一日が始まってしまう。
昇っていく朝日の中で自分だけが取り残されている。
そんな感じの情景を!!!それを!!!!あのいつもどっぴかーーーーーーーんな太陽系スマイルと太陽系ボイスで我々の背中を押して照らしてくれる重岡くんがまるで声を絞り出すかのように歌うんですよ…!?
アババババババババ
とんでもねえ重岡だ…
そしてサビの「まじで頼むから キエチマエカナシミよ」ここもいい。
まじで頼んじゃうんだ。もう消えて欲しくて。まじで。なあ
切実に消えて欲しい願いと、その想いの強さを物語るような照史くんの声が鼓膜ぶちやぶって脳天に突き刺さってきますね。(死んじゃうよ)(死んじゃうんだよ)
ここからすごいのが、我らがメンタルゴリラ淳太くん(※めちゃくちゃ褒め言葉です)の、あの少し切ない、でも何も諦めきれてないとでもいうような歌声で「このままずっとただ流されるだけなら楽だけどさ」と歌われる私の気持ちを考えたことがありますか。
ここまで結構ネガティブなんですよ、この歌詞。
もうカナシミに飲まれて、まじで頼むからとか言っちゃうくらい、もう辛いんですよ。
それなのに、ここからポジティブになるんですよ。
うわあああああああああ俺達のジャニーズWESTだああああああああああああ!!!!
そしてもう、もう魂から心から喉から絞り出すように「手繰り寄せた望みがちっぽけでも決して手放したりしないから」と歌う重岡さんのお声…
オロロロロロロロロロロロロ
勘弁してくれ…
こんなに辛いのにこんなに悲しみに傷つけられているのに「半端じゃ終われないさ」だと…!?
最高だよ!!!!!
かーきーなーら、せっ!!!!!!!
そう、もうこっから、空が晴れ渡るんですよ!!(は?)
まだ悲しみは乗り越えていない「今」だけどこの「悲しみ(オマエ)」を乗り越えた先にあるものを、知っている。だから、悲しみの向こう側へ、行く。
何度でも超えてみせると言う。
高い空へ キエチマエ
おおおおおおおおおええええええあああああああ(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ)
あの、その…すごくないですか!!?(突然0になる語彙力)
一曲がもう、何かの物語のようなんですよ!!!まあ実際ドラマからインスパイアされてるから物語っちゃ物語なんですけどそういうこっちゃなくて!
「キエチマエ」とか「オマエ」とか少し荒い言葉遣いの歌なんですが、その実この歌詞、情景が恐ろしく綺麗なんですよ。
暗い部屋でポツリとか、丸く不細工な背中が夕日に照らされて気づいたり、当たり前のように焼ける朝日が昇ったりとか、その情景を思い浮かばせるワードが天才的に散りばめられている…
だから余計に、自己投影をしてしまって、そこから吐き出して叫んで絞り出すWESTさん達の歌声に涙腺がズタズタにされて世界三大瀑布もかくやというレベルに泣けてしまうんですよね。
そして最後のトドメの高い空へですよ…
小瀧くんの太めのハイトーンで一気に晴れ渡る。
ずっと悲しみに包まれて閉塞感のあった歌詞が、もう一気に開放的になるんです。
こんなに泥臭くて、綺麗な歌をうたうアイドル…
推す以外選択肢があろうか。
こんな歌をc/wのしかも初回B盤に入れちゃうところも実に「隠れた名曲」感があって私はたまらない。
c/wが名曲なのは世界の法則ですからね。(何)
ドラマにインスパイアされて作られているので、当然「正しいロックバンドの作り方」のイメソン的な意味合いが強い歌だとは思っています。
でもそれ以上に、この歌が「ジャニーズWESTの歌」であることがまたより一層心を震わせていく。
「素敵」だなんて陳腐な言葉でしか表現できない私には一生かかっても考えつかないような歌詞を生み出してくれた神ちゃんと流星さん。
そしてその歌詞にピッタリな爽やかで泥臭くて、力強い曲をつけてくれた神ちゃん。
さらにそれらを「伝える」ように歌い上げてくれるジャニーズWESTのみなさん。
本当に凄い方達だな、と改めて思います。
日々、大なり小なり「悲しみ」はつきまといます。
主人公になりたかったけど、とても主人公になんてなれていない自分に気づきます。
それでも「悲しみ(オマエ)」の向こう側にあるものの美しさを教えてくれるこの歌を聴きながら、私は明日も悲しみの社会で荒稼ぎしていきたいと思います。
なにわの日が楽しみだぜええええええええあああああああああ
キエチマエカナシミー!
おしまい。
引用:ジャニーズWEST「ANS」/『証拠』初回限定盤B収録 歌詞